2015年12月11日金曜日

賄賂社会の北朝鮮

北朝鮮の外貨稼ぎ会社が、来年度の「貿易許可証」をドンジュ(金主、新興富裕層)に貸し出していることが明らかになった。これらの会社は、ドンジュから多額の貸出料を取り、当局に差し出す上納金「忠誠の資金」に当てている。

平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、貿易許可証の貸出を行っているのは、人民武力省や朝鮮労働党所属の外貨稼ぎ会社だ。ドンジュが中国から商品を輸入する際に、輸入額や利益の3割を貸出料としてあらかじめ収めて、貿易許可証を貸してもらう形だ。

年末になると、当局に上納する忠誠の資金をかき集めるために、通常の貸出料にワイロまで要求して許可証を貸し出す。忠誠の資金の額に応じて、当局から得られる貿易許可証の枚数が増えるので、貸し出せる許可証の数も増えてさらに儲かる仕組みになっている。こうして、外貨稼ぎ会社のもとには何もせずに莫大な額の米ドルや中国人民元が転がり込むのだ。

許可証を貸して北朝鮮当局は濡れ手に泡で多額の外貨を手に入れている。その資金を核兵器開発や金正恩の贅沢な生活の資金に回しているのだろうと思う。当局の担当者も賄賂を頂き、贅沢な生活をしているのではないでしょうか。

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