(CNN) 新たな国旗の採用を検討しているニュージーランド政府は12日までに、候補作5点に関する国民投票の暫定開票結果を報告し、黒、白、青の3色を基調に「シルバー・ファーン」と呼ばれる同国特有のシダなどをあしらった作品が1位になったと発表した。
同国選挙管理委員会によると、投票総数は152万7042票で、有権者の約48%に相当。投票の最終開票結果は12月15日に発表の見通し。国民投票に備え、5点に絞られていた候補作は全国各地に掲げられ、図案の周知徹底を図った。
来年3月に予定する2度目の国民投票で、正式に決まった候補作品と現国旗のどちらかを選ぶ。
100年以上使われている現在の国旗は英国国旗のデザイン「ユニオンジャック」を下敷きにしたもので、オーストラリア国旗と酷似しているなどの批判が長年出ていた。
暫定的に1位となった作品は投票数のうち50.53%を獲得。最も好ましいデザインとして55万2827票を得た。
国旗変更を推進しているのはキー首相率いる保守派の国民党政権。新たな国旗は巨額の観光収入につながるなどとその利点を主張してきた。
ただ、国旗変更案について国民の間に盛り上がりは見られず、ソーシャルメディア上では候補作5点について「魅力がない」「暗い」「不名誉」などと一蹴(いっしゅう)する意見が書き込まれた。シルバー・ファーンを使った作品も3点あり、似すぎとの酷評もある。
地元紙ニュージーランド・ヘラルドが今年実施した世論調査では、国旗変更を支持するのは国民の約4分の1に過ぎないとの結果が出ていた。
新国旗に関して、ニュージーランド国民はあまり関心がない様である。自国を表す国旗だけにニュージーランドらしい国旗を選択してほしいものである。
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