2015年12月12日土曜日

電力の自由化

2016年4月から、家庭向けの電力の自由化が始まります。私達の生活はどのように変わるのでしょうか。

今、日本では全国を10の地域に分け、電力会社に独占されています。東京であるならば東電としか契約するしか出来ません。来年4月からは家庭で電力会社を自由に選べる様になります。

2000年から始まった電気の小売りの自由化で新電力と呼ばれる電力小売り事業者が参入し、すでにビルや工場などでは電力の自由化が進められてきました。新電力は再生エネルギーによる発電や、工場などの自家発電余剰分など集めて供給源としますが、電力が不足する場合、地域の電力会社の応援を得て電力供給を安定化させます。

電気供給は技術的に、送電量と使用量が一致しないと電圧が不安定になります。設備が破損する事があります。一定地域に電力を供給を行う企業を1社にする事でバランスを保ちやすくしていたのです。

しかしコンピューターと情報通信技術の発達で電気の使用量を30分毎に把握し、データーをリアルタイムで送信出来るスマートメーターが開発され、これで発・送電会社に結びつけて、電力供給量をコントロールします。電力会社との契約を自由に変更する電力自由化ではスマートメーターが必要で、一般家庭で、順次無料でメーターの取り替えが行われます。

今後、料金メニューの多様化、使用量の多い時間帯が分かれば効果的な省エネも期待出来ます。

自由化市場に参入し、登録を受けているのは、7日現在で73社です。消費者に対して料金や供給条件を事前に説明し書面で交付義務があります。

ガス会社や石油会社などの異業種が、ガスやガソリンと電気の割引販売を検討していますが、電気料金が安くなるかどうか蓋を開けてみないと分からない状態です。

太陽光・風力・波力・地熱・バイオマス・小規模水力などの再生エネルギーによる小規模発電を行う会社との契約も可能となります。

どんな電気を販売しているかの表示、再生エネルギー?%、原子力?%、火力?%は大手電力会社の意向を優先して、小売り会社に法的な義務づけをしない方向で議論が進められています。

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