2015年12月6日日曜日

中国の製造業で残業激減

中国製造業が不振にあえいでいる。中国メディアの創業邦は中国製造業が不景気に直面していることを表す具体的な証拠を提示し、また今後どのようにして不景気を乗り越えるべきかを説明している。中国製造業の不景気に関して、記事が取り上げている証拠とは「残業時間の減少」だ。

記事は、中国製造業が密集している7つの省における残業時間の変化について紹介。2014年と15年のそれぞれ7月から10月における残業時間の変化として、広東省は-10%、江蘇省は-13%、上海市は-15%、浙江省は-9%、河南省は-36%となったことを紹介。残業時間が5つの省において大幅に減少していることがわかるが、記事は「受注が減少した」ことが残業時間の減少につながったとしている。

ではなぜ受注が減っているのか。記事は外的要因と内的要因について述べている。外的要因については世界全体の経済成長が低迷しているなか、人民元高のため安い価格で製品を輸出できないことがある。さらに中国より人件費や原材料費の安い東南アジアやインド、メキシコなどに工場が移動しているという事情も大きい。

また、内的要因については、これまでの中国では「中国メーカーが低品質だが安価な製品を造り、消費者も中国製品を買う」という形で成長したわけだが、中流層が拡大し、消費者は「生活の質を良い向上させることができる商品」を選ぶようになっているため、中国製造業の「低品質だが安い」という特徴が現代の中国で受け入れられなくなっていると分析した。

「安価・低品質」の中国製品は購入後すぐに壊れてしまうケースも多いため、そうした製品は結局「割高」であると考える人びともいる。ネットショッピング大国である中国の若年層や中流層が、価格が多少高くても品質の良い外国製品を選ぶのはよく理解できる。

記事は最後にある1つの事実を強調している。それは、中国人の購買能力は向上しているという点だ。実際、中国のネットショッピング市場は急速に拡大している。問題は中国人消費者がより個性的なもの、またより生活を向上させる質の高い商品を選ぶといった「ニーズの変化」が顕著であることだ。

中国人の目が肥えてきた結果である。安かろう悪かろうの商品は結果的に高い買い物になる事が中国人の間で認識されてきたのだろうと思う。

高くても高品質ならば長期間使用出来る。結果的には安く製品い製品を買うより、品質が高い方が長期間使えるので、何回も買え変えることをしなくても良い事になる。中国旅行者が日本で爆買するのも分かる気がする。

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