中国広東省深市の工業団地で20日に起きた土砂崩れは、やはり人災だった。中国国土資源省が「大量に積み上げられた建設残土が土砂崩れの原因」と断定したのだ。中国メディアによると、住民は地元政府に危険性を何度も訴えてきたが、当局は放置していたという。国民の習近平政権への不満はさらに高まりそうだ。
「工業団地近くの山自体の斜面は崩れておらず、積み上げられた大量の建設残土が近くの工場や労働者宿舎などを飲み込んだ」
国土資源省は21日までに発表した緊急調査結果で、こう指摘した。
地元当局は22日朝、1人を遺体で発見。連絡がつかなかった85人のうち、さらに4人の居場所を確認し、不明者は81人になったと発表した。消防や警察などの約3000人を動員し、重機などの車両400台以上を投入して作業にあたっているが、東京ドーム8個分超(約38万平方メートル)に広がった土砂を前に、なすすべがないのが実情だ。
大量の残土を放置してきた当局の責任が習政権に及ぶのは必至だ。
地元紙によると、当局は危険性を認識していたというから、その無責任ぶりも際立っている。地元住民からも「人災だ」「責任を徹底的に追及すべきだ」との批判が噴出している。
習政権下では「反腐敗」「批判と自己批判」などの政治やキャンペーンが仰々しく展開されているが、その結果、地方の官僚まで権力闘争に明け暮れているという。多くの公務員が積極的に仕事ができない状態との指摘もあり、行政効率が全国的に下がっているとの指摘も出ている。
中国では今年8月、同国北部最大の港湾を持つ天津市で160人以上が死亡する爆発事故が発生した。「人災」の可能性が高いとみられているが、いまだに詳細な事故原因は明らかになっていない。
深市も、香港の新界と接し、中国の驚異的な経済成長を牽引してきた都市だけに、中国経済へのダメージは計り知れない。 夕刊フジより
中国という国は、無茶苦茶な国である。建設残土を積みそれが崩壊し多数の死傷者が出ている。普通の国ではあり得ない人災である。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2015年12月23日水曜日
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