2015年12月20日日曜日

英国の所得格差広がる

英国の富裕層は貧困層に比べて3倍速く富を蓄積している。国家統計局は18日、新しい統計を発表しました。

統計によると、英国の総世帯のうち、所得上位10%の富裕層世帯は2012~14年の間に年金を含む総資産を21%増大させました。対して、所得下位半分の世帯では7%増でした。

その他多くの国同様、不平等は英政治でも注目の話題であり、近年で最悪と言われた18年~19年の世界同時不況の影響をいまだに受けているといわれています。

キャメロン首相率いる保守党は記録的な雇用と迅速な成長が先進経済の中で行われたことは、同国で生活水準が改善している証拠だと指摘しています。

野党側は、主に社会福祉費の大きな削減といった政府の赤字削減計画によって、貧困層が重い負担を背負わされているいいます。

同統計によると、全世帯の富は、12年~14年の間に18%増加し、11.1兆ポンド(2002兆円)になりました。主に個人年金増加によるものでした。

統計上では、上位10%の家庭が富の45%を支配しており、富の分配は富裕層に強く傾いている事を示しています。下位10%の家庭が所有する資産は全体の1%にも満たないものでした。

別の団体が同日発表した調査では、英国民の間で不平等が悪化しているという点を強調し、英労働者10人の内、7人が会社の最高責任者の報酬が高すぎるとし、それが職場でのやる気を失わせていると訴えていることを挙げています。

どの国も、貧富の格差が広がっている。国の歳出削減により貧困者がより貧困者になる構図が出来上がっているといった感じである。富の分配を公平にしないと貧困層の不満が高まることになる。

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