2015年12月4日金曜日

中国の旅客機は空飛ぶ棺桶

高速鉄道などと並び、中国が国家の威信を懸けるプロジェクトと位置付けてきたのが、ジェット旅客機の開発・製造と、その売り込みだ。

主役となる一機種は、中国商用飛機有限責任公司(COMAC)が手掛ける中距離ジェット旅客機「C919」(基本設計の座席数は158)である。2009年のアジア国際航空展覧会において、10分の1の模型でC919を初披露して以来、関係者らは「エアバス(A)、ボーイング(B)と並ぶ世界を代表する旅客機となり、ABC時代が到来する!」などとビッグマウスを放ってきた。

当時は高速鉄道と同様、「コスト安」で注目を集め、「B737のパクリでは?」との声も漏れたが、「空飛ぶ万里の長城」などと盛り上げ、開発が順調であること、「(何機)受注した」などとアピールしてきた。

ところが、1号機の組み立てが完了したのは、当初の計画から5年以上もずれ込んだ今年11月上旬だった。

習近平国家主席が訪米した9月、ボーイング機300機の爆買い-計380億ドル(約4兆6700億円)の契約が報じられた。これはつまり、国内の航空会社に国産旅客機をデリバリーできなかった、その補填(ほてん)だったのだ。

それでも、「中国が独自に大型旅客機を製造できるようになった」と意気軒高だが、国際市場は、C919への関心をすでに失っている。米連邦航空局(FAA)や、欧州航空安全庁(EASA)の型式証明を取得できるかは不透明で、それでは国際線旅客機として使えないためだ。

高速鉄道などと並び、中国が国家の威信を懸けるプロジェクトと位置付けてきたのが、ジェット旅客機の開発・製造と、その売り込みだ。

主役となる一機種は、中国商用飛機有限責任公司(COMAC)が手掛ける中距離ジェット旅客機「C919」(基本設計の座席数は158)である。2009年のアジア国際航空展覧会において、10分の1の模型でC919を初披露して以来、関係者らは「エアバス(A)、ボーイング(B)と並ぶ世界を代表する旅客機となり、ABC時代が到来する!」などとビッグマウスを放ってきた。

当時は高速鉄道と同様、「コスト安」で注目を集め、「B737のパクリでは?」との声も漏れたが、「空飛ぶ万里の長城」などと盛り上げ、開発が順調であること、「(何機)受注した」などとアピールしてきた。

ところが、1号機の組み立てが完了したのは、当初の計画から5年以上もずれ込んだ今年11月上旬だった。

習近平国家主席が訪米した9月、ボーイング機300機の爆買い-計380億ドル(約4兆6700億円)の契約が報じられた。これはつまり、国内の航空会社に国産旅客機をデリバリーできなかった、その補填(ほてん)だったのだ。

それでも、「中国が独自に大型旅客機を製造できるようになった」と意気軒高だが、国際市場は、C919への関心をすでに失っている。米連邦航空局(FAA)や、欧州航空安全庁(EASA)の型式証明を取得できるかは不透明で、それでは国際線旅客機として使えないためだ。 夕刊フジより

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