2015年12月5日土曜日

出身制度でその人の人生が決まる

北朝鮮で「出身成分」という言葉がある。いわゆる「身分」を指す言葉であり、出身成分に基づいた「身分制度」が今でも現存する。当局はその存在を決して認めようとしないが、多くの脱北者の証言により、その存在は明らかになっている。
新年の辞貫徹平壌市群衆大会(画像:労働新聞)
新年の辞貫徹平壌市群衆大会(画像:労働新聞)
一生を左右する身分制度

土台或いは成分と呼ばれるこの身分は、北朝鮮に暮らす人に一生ついてまわる。就職、進学での差別的な扱いはもちろんのこと、政治集会などでも自分の身分を思い知らされる。

出身成分で人生が左右される制度を、北朝鮮は採用している。ようするに生まれた家柄により、その人の人生が決まるという、前近代的な身分制度がある。庶民はいくら努力をしても、上に這い上がることは出来ないことを意味する。

日本の士農工商である、ある意味ではその方が楽な生き方と思うが、武士なら死ぬまで武士で、農民は死ぬまで農民として生きなければならない。

今の時代でその様な制度が合理的かといえば、不合理ではないかと思う。努力することにより、上にいけるほうが、本人も努力の次第もあるだろうが、それがなければ、ある意味諦めの境地になる。

法律の前では平等であるべきであり、それが、あるから人間は努力をするのではないかと思う。身分が保障されていることにより、腐敗がはびこることになるのではないかとも思う。

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