2015年12月4日金曜日

エルニーニョ現象で地球は温暖化

米海洋大気局(NOAA)が3日に発表した衛星観測による海面水温の平年値との差。赤い部分ほど差が大きく、熱帯太平洋の東部から中央部で平年より高いエルニーニョ現象が見られる(NOAA提供)

人間が排出した温室効果ガスによる地球温暖化が進む中、この10年程度気温上昇を抑え込んでいた熱帯太平洋の状況が変化し、今後気温が急上昇するのではないかとの見方が専門家に広がっている。現在発生中の強力なエルニーニョ現象を契機に熱帯太平洋が10年規模の高温期に入り、海から大気への熱の放出が増えると考えられるためだ。今年の世界の平均気温は過去最高になるのが確実で、気温が急上昇期に入った兆候だとみる声もある。

パリで開催中の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)では、産業革命以降の気温上昇を2度未満にするための新枠組み合意を目指しているが、今年、初めて1度を突破する見通し。交渉では温暖化に伴う被害をどう減らすかも大きなテーマになる。

チリ沖の海面の温度が異常に高い事が写真から見て取れる。この現象は2016年まで続くという。日本も西日本は温暖化になり、東北や北海道では厳しい寒さに襲われるという。

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