2016年12月11日日曜日

中国国産空母の船体完成 来年進水も

中国が遼寧省大連で建造している初の国産空母の船体と艦橋がほぼ完成し、船体の作業用足場も大半が取り外されていることが10日までに共同通信が入手した写真で分かった。船体は塗装の工程に入ったとされ、中国内外の軍事専門家は来年初めにも進水するとの見通しを示している。

習近平指導部が空母を海洋進出加速化の中核に位置付け、開発計画を着実に進めている実態が明確になった。

建造中の空母の外観はウクライナから購入した空母を改修し2012年に就役した「遼寧」(排水量約6万7千トン)に酷似。通常動力の排水量5万トンクラスで、遼寧で得られたノウハウを継承している。

写真は12月上旬に撮影された。艦橋の外側には足場が残されているが、船体では大半が取り外された。

国防省や中国メディアによると、遼寧と同様、高圧蒸気などで艦載機を発進させる装置「カタパルト」を搭載せず、船首部分に傾斜のついたスキージャンプ式の甲板で艦載機の離艦を行う。
 
 
 共同通信が入手した、中国が遼寧省大連で建造中の国産空母の艦橋部分の写真=12月上旬撮影(共同)
画像を拡大する。共同通信が入手した、中国が遼寧省大連で建造中の国産空母の艦橋部分の写真=12月上旬撮影(共同)フルスクリーンで見る 閉じる  産経新聞より

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