2016年12月22日木曜日

北京、赤色警報発令

今年初めてとなる大気汚染で最高レベルの赤色警報が発令さて5日目の北京市内は20日、呼吸器疾患の原因となる微少粒子物質PM2.5の濃度が1立法㍍400マイクロ㍍を超え、多くの市民はマスクをして移動しています。

16日夜から21日までの赤色警報期間中は、全ての幼稚園と小学校が休みになります。ほとんどの中学校、高校が休校となりました。市内を走る自動車が半数に制限され、高速道路が通行止めになるなど市民生活にも影響が出ています。約1200社の企業に対して、生産停止や減産措置が課せられました。

北京政府によると、厳しい措置により、汚染物質排出量が1/3に抑えられ、PM2.5の濃度は予測より20%以上低くなっています。 

フランスのパリで今月、PM10(粒子径が10マイクロ㍍以下の粒子状物質)による大気汚染が過去10年で最悪になり、パリ市内と周辺の約20自治体で数日間にわたり自動車の通行規制を実施しました。

例年、この時期に吹く込む風がなかった事が原因で、6~8日の3日間と、16日~17日の2日間にわたり通行が規制されました。パリで複数日にわたる通行規制は初めてである。

自動車のナンバープレートを奇数と偶数に分けて、運転を認める日を分ける通行量制限をしたほか、速度規制や大型トラックの迂回の導入。同時にバスや地下鉄、公共自転車などの公共交通機関を無料にしました。

欧州では近年、大都市を中心に大気汚染が深刻化しており、今月5日に就任したロンドンのカーン市長も自動車の排ガス規制などの対策に着手。パリ、マドリード、アテネ、の各首都は、2025年までにディーゼル車を禁止する方針を打ち出しています。

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