2016年12月23日金曜日

オーストラリア、警告表示で喫煙率低下

オーストラリアが禁煙国家を目指し、スモーカーへの包囲網を狭めています。たばこの箱に大きな警告表示を義務付けプレーン・パッケージ(PP規制)を世界に先駆け導入し、販売価格を強硬に値上げし、喫煙率低下に繋がった反面、たばこの密輸入も出ている。

オーストラリア政府は2012年、デザインを統一し、商標やロゴマークの使用を認めないPP規制を実施しています。

抑止策のもう一つの柱が、価格の引き上げで、1箱約2200円と世界最高水準。段階的な税率引き上げで20年には約3500円にする予定です。ターンブル首相は税収増に加え、国民から喫煙を遠ざけるのが狙いだと力説。世論調査でも70%がたばこ増税に賛成しています。

公共スペースでの喫煙はもちろん禁止。一連の禁煙キャンペーンの効果で、1995年25%だった喫煙率は13%前後まで下がっています。

しかし、たばこ増税は喫煙者が多い低所得層を直撃するため、不公平な弱者いじめとの指摘もあります。また、深刻化する内外価格差を使って荒稼ぎする密輸業者の増加です。オーストラリア国境警備隊は今月、たばこ密輸の疑いで中国人らを4人逮捕しています。押収した量は4.5㌧に達します。有罪なら最長で禁錮10年が科されます。

最大都市シドニーの路地裏でも、たばこ密売店が簡単に見つかります、ネット上での入手は容易で、正規品は手が出ず、割安な密売品を購入する若者も多いというのが現状です。

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