2016年12月17日土曜日

米CNN「日本の軍事力、真珠湾攻撃の時代を上回っているかもしれない」、早速引用し警戒感募らす韓国紙

2016年12月16日、「日本の現在の軍事力は真珠湾攻撃の時代を上回っているかもしれない」。米CNNがこのほど、こんな米専門家の分析を伝えた。これに飛びついたのが日本の軍備増強に神経をとがらせる韓国紙。CNNを早速引用して「世界のどの国の軍隊とも戦えるレベル」などと警戒感を募らせている。

CNNは「75年前の12月8日、真珠湾攻撃で米海軍に未曽有の打撃を与えた旧日本軍。その同じ国が今、軍事大国としてまた世界の先頭集団に入っている」との専門家の見方を報道。その背景などを解説している。

それによると、日本の軍事力強化に貢献した要素の一つが「平和憲法」。米専門家らの「戦後の憲法で自衛目的以外の戦力は持てないとされてきたにもかかわらず、日本は復活を果たした。むしろこの制約があったからこそ、日本の軍事力は強化されたのではないか」「戦争を放棄した憲法の下では攻撃力に予算をさく必要がなく、防衛力の強化に専念すればよかったからだ」との説を紹介している。

代表例が潜水艦。「対地攻撃用のミサイルを搭載する米海軍の潜水艦と違い、日本の潜水艦は水中だけに注目することでコストや複雑さを抑えることができる」としている。

さらに、軍事力を支える日本の産業にも着目。「日本は他国が生み出した最高水準の技術をさらに磨き上げることが得意」として、航空自衛隊が採用予定のF35戦闘機ついて「トヨタや三菱といった日本メーカーと同じように優れた生産、保守、運用方式を構築し、F35の信頼性を向上させたり、米国のF35より幅広い任務に活用したりすることができるはず」と評価している。

その結果、「日本の海上自衛隊は世界の海軍のランキングで5位以内に入る」ほか、「パイロットにしろ艦にしろ、日本はどんな相手にも引けを取らない」と指摘。「しっかりと訓練され、勤勉で団体精神を持つパイロットが、最新鋭の第4、第5世代戦闘機を操縦する。(敵対国として想定される)ロシアや中国にとってはうれしくない話だろう」とみている。

こうした米専門家の分析を取り上げたのは、左派系のハンギョレ新聞。CNNを詳しく伝える形で、「強化された自衛隊、日米同盟に後押しされ活動範囲を全世界に」などと報じた。

この中では「日本政府は海自の戦力をさらに強化している」と言及。「特に目を引くのは、長さ248メートル、幅38メートル、基準排水量約1万9500トンに達する『いずも』など軽空母の戦力だ。日本は昨年3月、『いずも』を実戦投入したのに続き、2番艦の『かが』を建造中だ」などの説明を加えている。

保守系の朝鮮日報もCNNを引用して「日本の自衛隊は世界最高水準、どの国とも戦える」との記事を掲載。「日本は戦後75年間、外国から武力攻撃を受けた場合にのみ最低限の防衛力を行使する『専守防衛』の原則を守りながら軍事力を拡大してきた」などと述べている。 
レコードチャイナより

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