2016年12月31日土曜日

シリア内戦、停戦発効

内戦が続くシリアで30日午前0時、アサド政権と主な反体制派の停戦が発効。停戦はシリア全土が対象で、政権の後ろ盾であるロシアと反体制派を支援するトルコが仲介。戦闘が沈静化すれば、来月にもカザフスタンで内戦終結に向けた、和平協議が行われる予定です。

シリア和平を仲介する国連のデミストゥラ特使は29日、声明を出し停戦合意の履行により民間人の生命が保護され、カザフでの協議への道が開かれることを望むと表明。

国営シリア・アラブ通信によると、アサド大統領はプーチン大統領と電話で協議し、戦闘停止の方針を改めて確認。和平協議に向け意見交換しました。

シリア内戦をめぐっては今月、北部の激戦地アレッポでロシアやイランの支援を受けるアサド政権が反体制派に勝利し、政権側の優位が鮮明になる。

ただ、政権側は慢性的な兵力不足に悩まされ、今年3月にいったん奪還した中部の遺跡都市パラミラを過激派組織ISに再び奪われ、停戦に応じた背景には対IS戰に限られた戦力を振り向ける思惑もあります。

一方、アレッポで敗北した反体制派は、停戦に応じなければ、牙城である北西部イドリブなどが政権側のさらなる攻勢にさらされ、壊滅の危機に直面する恐れがあり、今後、反体制派はシリア北部に地上部隊を投入し、トルコの保護下で延命を図る予定です。

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