2016年2月5日金曜日

金星極域は暑い

宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは1日、金星の北極と南極が高温になる仕組みをコンピューターシュミレーションで解明したと発表しました。金星の軌道には昨年12月、日本の探査機「あかつき」が到着しており、4月から本格的な観測で裏付けを目指します。

地球の極域は寒冷ですが、金星の極域は温度が高い事は観測で明らかになっています。赤道などに比べ、極域では太陽からのエネルギーが少なく寒冷になるはずですが、金星では温度が高いのか分かっていませんでした。

JAXAの基礎研究員らは、地球の大気計算用のプログラムに、金星の大気組成などのデータを入れた上、金星の自転と同じ向きに吹く超高速の風スーパーローテーションの影響を加味したモデルを作成。大気の動きや温度分布をスパコンで計算した結果、極域に高温部が生じるなど、実際の観測と良く一致しました。

研究チームはさらに、極域の温度が上昇する要因を分析。金星の高度約50~70㌔を覆う分厚い硫酸の雲が太陽光で暖められて生じる大気の波が気圧の変化をもたらし、極域上空の大気が低層に向けて急速に流れ込んだ圧縮過熱と呼ばれる現象で急激に過熱されることが分かりました。

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