2016年2月21日日曜日

トルコ、シリア領内に攻撃

トルコ軍は13、14日両日に、ロシアの空爆支援を受けているシリアのクルド人勢力が最近制圧したアレッポ北部を攻撃しました。

米外務省とフランス外務省が中止を求めています。シリアのアサド政権は、シリアの主権の重大な侵犯だと非難を強めています。

トルコ軍は、シリアのクルド人勢力、民主統一党(PYD)の軍事部門、人民防衛隊(YPG)の攻撃に対する報復だと反論しています。

シリア・トルコの国境に面するキリス県のトルコ軍部隊に対して、攻撃があり交戦規定により反撃したと話しています。

シリア外務省は14日、トルコの攻撃について、シリアの国民と領土保全への攻撃だと非難しています。武装テロ組織への直接の支援であり非難をしています。

トルコのダウトオール首相は13日、クルド人勢力PYD・YPGに対して、新たに制圧した地域からの撤退を要求しました。

PYDは14日、シリアに干渉する権利はないとしてトルコの要求を拒否。YPGが制圧しトルコ軍が攻撃した一帯について、最近までアルカイダ系のヌスラ戦線が支配していたと主張。トルコ政府は、トルコのクルド人武装勢力、クルド労働者党(PKK)をテロ組織に指定しトルコ国内で掃討作戦を続けています。

トルコはシリアのクルド人勢力PYD・YPGをPKKと繋がったテロ組織と見なし、その勢力の拡大を警戒しています。

米国はシリアのクルド人勢力を過激派組織ISと戦う勢力として支援してきました。米国務省のカービー報道官は、トルコに越境攻撃の中止を、シリアのクルド人勢力に混乱に乗じた新たな領域の制圧をしないように求めています。両者に共通の過激派組織ISへの対応を求めました。フランス外務省も14日、トルコ軍の攻撃中止を求めています。

米国・フランスが支援している組織は、トルコにとって敵であり複雑な状況である。

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