2016年2月13日土曜日

24時間営業は非人間的労働

年中無休の24時間店を運営するだけで並大抵ではない。親が死んでもまともな葬式があげられない。今はコンビニだらけでアルバイトの奪いあいとなり、従業員も集まらない。最低賃金が上昇して人件費もキツい。

ふつうの24時間店では、オーナー夫妻のほかアルバイト従業員が20人ほど必要だ。深夜の防犯対策や労働基準法を守ろうとすると、最低でも18人のバイトがいる。それで人件費は月120~140万円かかる。多い店では150万円以上使っている。


コンビニでは24時間営業が当たり前で、都合で店を閉じれば違約金問題にもなります。

 その意味では絶対に「休業」がないのですが、そのためにオーナー(夫妻)も非常に過酷な労働に駆り立てられますし、何よりも深夜の時間帯にも人手を確保しなければなりません。

 札幌ではあまり見かけませんが、東京に行くとコンビニの店員の多くが外国人であることに驚かされます。

 外国人しか確保できないということだと思います。

そこまでして24時間営業を確保するメリットがあるのかといえば、全くよくわかりません。

温暖化防止のために深夜営業の規制が言われたときもコンビニ業界は、どのみち深夜でも冷蔵庫、冷凍庫は作動しているから店を閉めてもさほどの節電にはならないなどと言って反対していました。しかし、その間の人件費は割増賃金等も含め、コンビニのオーナーには負担の重い24時間営業も本部だけは儲かるという構造です。

オーナーの負担もそうですが、既に労働力を自国の労働者で確保できなくなっている状況です。仮に自前でできたとしても、何故、深夜の時間帯にこれほど多くの労働力がつぎ込まれなければならないのでしょうか。

自由主義経済だから勝手という主張が聞こえて来そうですが、本来、深夜の時間帯は原則、休む、これが人間として当然の生活スタイルです。

仮に24時間営業のコンビニ、スーパーが規制されたとしても現実問題として日常生活に影響はありません。深夜の救急病院とは全く違います。

一体、どういう人たちにとって深夜営業規制が困るのか、具体的な話を見聞きしたことはありません。

深夜営業があるから起きる強盗問題やら過労酷使の問題もあり、さらには昼夜逆転したニートたちの拠り所になってしまっているわけです。

深夜の安全のための拠点みたいな言い方もされますが、このような24時間動き続けている社会だから深夜の防犯が必要になるという悪循環でしかありません。

深夜営業でほとんど客が入らず店舗を開けていることによっての負担は全てオーナーに行くのですから、基本的には深夜営業は規制すべきものです。

特に今回、感じたのは、この深夜営業に従事する労働力の非効率性です。何故、この深夜営業に膨大な労働力が注ぎ込まれることになるのでしょうか。

既に外国人労働力に頼らなければ成り立たなくなっているにも関わらずです。

深夜営業は私たちの生活を便利にしたのではなく、自分たちの首を絞めているものというのが現実です。コンビニのオーナーためだけではありません。

段階的に深夜営業を規制していくことが必要です。

セブンイレブンが誕生した頃は、開いてて良かったがキャッチフレーズでした。朝7時に開店、夜11時まで営業というのが売りでしたが、その名称の由来も遺物になりました。

BLOGOSより

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