2016年2月19日金曜日

原油価格の下落要因

原油価格が1バレル(160㍑)=30.77㌦に下がっています。

大きな要因は供給超過で、シェールガスの生産急増で、2015年の米国の原油生産は1日当たり943万バレルで、10年間で倍増しました。

需要も変化し、世界の石油需要は13年まで供給量を上回っていましたが、先進国の石油需要は低調でしたが、景気回復した中国や東南アジア、インドなどが大幅に需要を伸ばしていました。

しかし、需要を伸ばしてきた中国経済が減速し、15年には石油需要が減速しました。その結果供給超過が進み世界の石油在庫が膨張し備蓄タンクに収めきれないほどになっています。

需要減少の背景には、地球温暖化問題もあり、二酸化炭素の排出削減の取り組みが進み、石油より天然ガス、バイオ燃料、再生可能エネルギーの普及が進みました。

従来なら需要が減れば減産して、生産を調整するのですが、石油輸出国機構(OPEC)が減産して供給量を調整するのが、石油輸出国機構(OPEC)に未加盟の国に市場を奪われることから、販売競争が激化しています。

米国のシェールガス企業は原油安で採算が合わず倒産が相次いでいます。サウジアラビアやロシアへの投資減るなど供給力削減が進んでいます。暫くは原油安が続くかもしれません。

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