2016年2月13日土曜日

通貨戦争の渦中

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長に対する11日の上院銀行委員会の公聴会では、日本や欧州のマイナス金利導入を背景にドル高が進めば、米国は、通貨戦争の渦中に置かれるとの懸念の声が議員の間から上がりました。これに対して、イエメン氏は通貨安競争は許容されないと述べる一方で、日欧では大幅な低インフレが続き、景気刺激策として導入したと理解を示しました。

共和党の議員は各国は一段と過激な金融政策を追及している。憂慮すべき事態だと指摘。民主党議員は鉄鋼業界は他国の為替操作の被害を受けていると訴えた上でルールを守っているのは米国だけではないかと疑問を呈しました。

イエレン議長は各国の緩和策が為替相場にいくらか影響を与えていると認めながらも、2014年来のドル高傾向は米経済の力強さの反映と分析。ドル相場がいつ安定するかは予測困難と述べました。

追加利上げ時期への手がかりは与えませんでしたが、遅れれば景気が過熱し雇用や物価目標を逸脱する恐れがあると説明。緩やかな利上げを勧めるのが適切だと表明しました。

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