2016年2月26日金曜日

非正規雇用の生涯賃金格差

非正規雇用で働き続けた場合の生涯賃金は、正規雇用に比べて1億円以上少なくなる事が、厚労省の2015年賃金構造基本統計調査で分かりました。

同調査によって、雇用形態別に年齢毎の平均年収を算出することが出来ます。このデータを基に、20歳~64歳で得られる生涯賃金を集計しましたところ、男女平均値の場合、正規雇用で2億3229万円になるのに対して、非正規雇用は1億2749万円と1億480万円少ない額になる事が判明しました。

男性の場合、正規雇用が生涯に2億5079万円の賃金を得るのに対して、非正規雇用は1億4615万円でした。

従業員別にみると、5~9人の小規模企業では、非正規雇用の賃金が正規雇用の賃金の70.9%であるのに対して、1000人以上の大企業では47.5%にとどまりました。大企業が非正規雇用労働者の賃金を低く抑え込み、儲けていることが明らかになりました。

日本の経済を再生するために、人間らし働けるルールを作る事が必要だということが、今回の調査結果で明らかになりました。労働者派遣法を抜本的に改正し、均等ルールの確立。非正規雇用から正規雇用への雇用の転換を図らなければならい事が求められます。

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