2016年2月28日日曜日

シリアで停戦合意

シリアでは27日午前0時、米国とロシアの呼びかけで停戦が発効した。西部の大半で戦闘は収まっているようですが、停戦がこのまま維持されれば、5年半に及ぶシリア紛争で初めてとなります。

停戦合意では、シリア政府と反体制派が戦闘を中断する事で、民間人に対する支援の実施と和平交渉の再開が可能となります。

シリアの監視を続ける団体や国連は、停戦発効後、西部で散発的な砲撃があっただけだと報告。国連は停戦違反も予想されるなか、抑制してきた新たな戦闘を起こさないよう強く求めています。

停戦は過激派組織ISや国際テロ組織アルカイダ系の反体制派の、ヌスラ戦線には適用されません。シリア、ロシア政府はこうした勢力との戦闘は中止しないと表明。米国などが穏健派とする他の反体制派は、両政府の言い分が自分たちに対する攻撃の正当化に使われかねないと懸念を示しています。

ヌスラ戦線は26日、シリアのアサド政権とその支援国に対する戦闘を強化するように呼びかけています。

国連のデミストゥラ特使は同日、停戦が継続するなら、3月7日和平協議を再開したいと述べています。

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