2016年2月26日金曜日

中欧・バルカン諸国で難民抑制合意

中欧・バルカン諸国10ヶ国の外相・内相は24日、オーストリアのウィーンで難民流失の抑制策を協議する会合を開きました。参加各国は、国境警備の強化など難民抑制に向けた協力深化で合意しました。難民にとって欧州の玄関口となっているギリシャや国連からは強い懸念や不満が上がっています。

会合は、難民抑制に動くオーストリアが呼びかけたもので、トルコから陸路でギリシャに渡り、西欧を目指す難民が通過するマケドニア、セルビア、クロアチア、スロベニアなどが参加。ギリシャは招待されませんでした。

参加各国は会合後の声明で、バルカン半島西部の全域にわたり、難民の流れを根本的に減らす必要があると表明。とりわけ、国際的な保護を必要としない移民については、受け入れない方針を明確にしました。

オーストリアのミルクライトナー内相は会見で、隣国ドイツの対応を厳しく批判、ギリシャには難民に国境を開くように求め、オーストリアにはドイツに向かう難民を止めるように求めていると述べ、矛盾の解消を求めました。

クルツ外相も、欧州連合(EU)やギリシャによる難民対策の遅れを批判しました。24日にギリシャを視察したグランディ国連難民高等弁務官は、難民の移動の可能性もなく足止めだれていると指摘。国境管理の強化はさらなる無秩序と混乱を招くと警告し、各国に協力を呼びかけました。

グランディー氏との会談したギリシャのチプラス首相は、オーストリアや中欧諸国を念頭に、単独行動は受け入れられないと強い不満を表明しました。

ギリシャの隣国マケドニアは今月21日、アフガニスタン難民の国境通過禁止を決定。両国国境では現在8000人の難民が足止めされています。

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