2016年2月14日日曜日

インドの格安自動車で労働者にしわ寄せ

ファリダバード=ロイター 北インドの工業地帯マネサールの工場で、プラスチック成形加工作業をしていた、シンさんは自動車部品の製造中に、機会に右手を挟まれ負傷しました。1年以上前の話です。

インドの格安自動車ブームを支えているのは、シンさんのような貧しい労働者です。日給3㌦ほどで12時間働き、自動車部品製造に携わる彼らの多くが臨時工です。

何の訓練も受けていなかったが、ある日その機会を操作するように頼まれたとシンさんは言います。負傷した手の手術を3度受けましたが、手の麻痺はしたままである。

工場長は、会社は適切な訓練を受けていない人に機会の操作を許していないと説明しています。同社は、本田技研工業とヤマハ発動機の現地会社に部品を納入しています。

この会社から部品供給を受けるホンダ・カー・インディアの広報担当者は、同社の部品製造中ではなかったのでこの事故のことは知らないが、安全性に関する事故の監査を行ったと述べています。

マルチ・スズキや現代自動車が急成長しているインドでは、2020年までに世界第3位の自動車市場になると見込まれています。タタ自動車の新型小型車ナノは、3000㌦(34万6000円)初めて自動車を購入する人が数百万規模でいる市場です。GMやフォードなどにとって、インドは周辺国への格安自動車の輸出基地になっています。

自動車産業の専門家によると、自動車部品産業の拡大に伴い、一部がわずかな利益で操業する小規模工場への下請けに出されています。そこでは低賃金の契約労働者が働いており、多くのところで安全装置や労災補償もない状態だと言う。

劣悪な労働条件や労災補償もない零細企業の上に多国籍企業は大儲けをしている現実がある。労働者は使い捨てされ、まともな賃金や保障もない状態をなくさなければならないのではないでしょうか。

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