2016年2月26日金曜日

シャープは鴻海が買収

シャープは25日、臨時取締会を開き、台湾の電子機器受託製造の大手、鴻海精密工業の傘下の下で経営再建を行うことで全会一致で決定しました。

鴻海は7000億円の資金を投資し、シャープを買収します。鴻海はグループで4890億円の第三者割当増資を引き受け、議決権の66%を握る筆頭株主になります。国内電機大手が外資の傘下に入るのは初めてである。

月内に契約を結び、シャープの高橋社長と鴻海郭会長が記者会見します。シャープは鴻海と優先する交渉する一方で、政府系ファンドの産業革新機構に支援を仰ぐ案も検討してきました。

企業としての一体性や雇用の維持、成長性、再建の実現などを検討した結果、鴻海案が産業革新機構より優れていると判断しました。

鴻海は、液晶など主要事業を売却せず再建を目指す計画だという。再建策の実効を確約し、その保証金として1000億円をシャープに預けます。主力取引銀行のみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行が保有する優先株は半数を総額1000億円で買い取ります。

経営陣は取締役13人の内、9人を鴻海が指名します。シャープと他社の提携やコア技術の流出防止にも協力することで合意しています。

シャープは鴻海から得る資金を使い、不振の液晶事業を立て直し、需要増が見込める有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルで出遅れている量産体制を整える予定である。

産業革新機構は3000億円規模の出資後、液晶事業を分離し、中・小型液晶大手のジャパンディスプレイに統合する案を提示していました。

土壇場になってシャープが鴻海に提出した新たな書類にシャープの債務が3500億円増加する恐れがあると記されているとアメリカのメディアが報じています。

土壇場になって3500億円債務が増えますとなって出資合意調印が一時中断する事態になっていますが、日本企業が破綻しますといきなり債務超過となる事例が圧倒的に多く、今回は破綻前ですが、少し債務が増えますと発表したのかも知れません。

仮にホンハイが6000億円出資し連結子会社にした場合、債権債務を計算し直せば、債務超過になる可能性が出てきた場合、それでも鴻海は買収するでしょうか。

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