昨年9月に日中が激しい受注争奪戦を繰り広げた、インドネシアの高速鉄道が未だに着工できずにいる。建設期間も大幅に遅れる可能性が示唆される事態になっている。
1月21日には何とか着工式を開催し、工事が始まるかと思われたが、未だに工事は行われていない状態である。着工されないばかりか工事許可も下りないのが現状である。
インドネシア政府は、工事期間中にトラブルが生じた場合は中国が責任を持つ、地元メディアでは中国側の書類不備により審査が進まず、工事許可を得たのはたった5㌔の区間だけである。さらに地元メディアは予定通りに工事が進む可能性は限りなく低いと報じている。
さらに、インドネシア政府は中国が工事期間中に工事を放棄した場合は、原状の回復の誓約書の追加まで求めている始末である。
背景には、フィリピンで中国が請け負った鉄道工事を中国が途中で放棄し、最後は日本が尻ぬぐいをしたという経緯がある。中国は工事の延期を繰り返した挙げ句、鉄道建設を途中で投げ出した、その投げ出しの背景には南沙諸島の中国の主張をフィリピンが受け入れなかったためと言われている。
中国は他国でも応札工事のトラブルを起こしている。ミャンマーでは環境破壊する懸念から地元住民から反対でダム建設が止まっている。さらに、ニカラグアで勧めている大運河工事でも環境破壊の懸念から大規模な反対のデモが発生している。
昨年、習近平が訪問しボーイング社の飛行機を300機の購入契約を行ったが、組み立ては中国国内で行うなど、詳細なところで双方の条件があず、契約そのものが廃棄されるという事になりそうだという。
中国側は海外での工事を中国国内の囚人を労働者として送り込んでいるようで、中国で収用できない、囚人を海外の工事に送り込むことにより刑務所に収容する人員を減らしているとも言われており、そのおかげで格安の工事費で落札する事ができるが、それでも最後まで工事が完成せず、途中で逃げ出していると言われている。
インドネシアの鉄道事業では日本が地質調査やルートを1年以上にわたり調査をしたものが、コピーされたようで、中国の建設技術で日本が調査したところに、高速鉄道を建設することは無謀であり、中国の建設技術で建設すれば、地盤強化、トンネル工事など中国は日本と同等の技術力をもっているとは思えないだけに、手抜き工事で大きな事故が発生するかもしれません。
インドネシア政府はただ同然で、鉄道工事を中国と契約したが、完成後に高い代償をインドネシア政府が支払う可能性があると思われる。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2016年2月5日金曜日
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