EU、難民対応860億円支援

欧州連合(EU)はスティリアニイデス欧州委員(人道支援・危機管理担当）は2日、難民対策に苦しむギリシャなどに向け､総額860億円の緊急援助を行うと表明しました。

EUは貧困国・地域などを対象に財政支援を行っていますが、加盟国を対象とした支援は異例だということです。

スティリアニイデス氏は今回の支援について､最も支援が必要な国々を助ける為と説明。主な対象は最も深刻な人道的危機が起きているギリシャだと述べました。

支援額は､今年中に3億ユーロ、その後、2年間は年2億ユーロになる見通しだという。

バルカン諸国による国境管理の強化を受け､ギリシャには現在、中東から西欧を目指す難民ら2万人が滞留。その数は月内にも最大7万人に達するとみられます。

とりわけ､マケドニアとの国境に位置する北部イドメニ周辺では、約1万人が足止めされています。

ギリシャ政府は1日、難民10万人に対応する為、4億8000ユーロの財政支援をEUに求めていました。