中東などから欧州へ向かう難民が急増している問題で、ドイツのメルケル首相は28日、大多数の難民が到着するギリシャ一国への負担集中は容認できないと発言しています。
フランシスコ・ローマ法王も同日、ギリシャの難民対応を称賛した上で、欧州各国による協力を強く求めています。
近隣諸国による難民流入抑制策を受け、ギリシャの国境には現在、6000人以上の難民が滞留しています。
メルケル氏は独公共放送ARDとのインタビューでギリシャの現状を触れ、一つの国が孤立するという、まさに恐れたいた事態で容認できないと述べ、他国と協力して解決する必要性を強調しました。
フランシスコ法王もバチカンのサンピエトロ広場に集まった信者らに、ギリシャによる難民への惜しみない支援活動を称賛。全欧州規模での強力強化を求めました。
欧州連合(EU)は昨年9月までに、2年間で16万人の難民受け入れを加盟国に割り当てることで合意しましたが、各国のこれまでの受入数は6000人にとどまっています。
オーストリアや中東欧諸国は今年に入り、特定国の出身者の国境通過を禁止するなど独自の難民流出抑制策を実施。これに抗議するギリシャが駐オーストリア大使を召還するなど外交問題に発展しています。
国境沿いに有刺鉄線の策を設置するなど難民流失阻止を強める、ハンガリーでは先週、オルバン首相がEUの難民割り当ての是非を問う国民投票実施を表明。EUの報道官は理解に苦しむと述べ、不快感を示しています。
AP通信等が一斉に報道していますが、ギリシャ北部イドメニ近くで、隣国マケドニアへの入国を阻まれた7000人余りの難民の一部が国境フェンスに殺到し、ギリシャ・マケドニア国境を隔てるフェンスの一部を破壊しマケドニア側に入り込み、これに対してマケドニア国境警備当局が催涙弾などで応じたと報じられています。
すでに今年に入りギリシャに入り込んでいる移民・難民は11万人を超えており、このうち5~7万人がギリシャで足止めをされており、今回のような暴動が起こるのは予想されたことであり、とうとう起こってしまったと言えます。
今後、同様の暴動がヨーロッパ・中近東の移民・難民収容所で発生し、対応に当たっているUNHCR職員に危害が加えられた場合、事態は深刻化し、UNHCRが撤退することもあり得ます。
制御する手段を無くした移民・難民数万人規模が暴徒化し一般住民が住む地区になだれ込み、住民に危害が加えられた場合、治安を回復させるために軍隊が投入される事態になれば大規模流血もあり得、対立は決定的となり、ヨーロッパに入り込んでいる100万人規模の移民・難民が国外退去処分となることもあり得るのです。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2016年3月1日火曜日
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