2016年3月20日日曜日

北朝鮮の潜水艦行方不明

北朝鮮の暴走が加速している。ミサイル2発を18日、日本海に向けて撃ち込んだが、1発は日本全土を射程内に入れる中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)と推定される。こうしたなか、北朝鮮の潜水艦が先週、朝鮮半島東部の海域で消息を絶った。韓国では、北朝鮮工作員の韓国侵入やテロ攻撃に備えて警戒態勢を敷いている。

「北朝鮮の挑発に対して、警戒監視を続ける」

米国防総省当局者は、北朝鮮のミサイル発射について、国連安全保障理事会の明白な決議違反だと非難し、こう語った。

ただ、米国の懸念はミサイルだけではない。米メディアは12日、北朝鮮の「ヨンオ級」(130トン)とみられる潜水艦の交信が途絶え、何らかの不具合(=漂流や沈没など)が生じたと伝えた。

北朝鮮軍は約70隻の潜水艦を保有している。ヨンオ級は特殊潜水艇で、特殊部隊や工作員をひそかに侵入させる任務などで使用される。2010年3月の韓国哨戒艦「天安(チョナン)」撃沈事件では、ヨンオ級が魚雷攻撃を仕掛けた可能性が報告された。

米韓両軍は2月末から、史上最大規模の合同軍事演習を展開し、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が君臨する首都・平壌(ピョンヤン)を制圧する能力を示した。

これに対し、北朝鮮軍総参謀部は「平壌進撃を狙った上陸作戦には、ソウルをはじめとする韓国全地域の解放作戦で対応する」と警告していた。

潜水艦の行方不明事案との関係が気になる。

韓国国防省で分析官を務めた拓殖大学客員研究員の高永●(=吉を2つヨコに並べる)(コウ・ヨンチョル)氏は「北朝鮮が潜水艦で特殊部隊や工作員を韓国に侵入させるか、その訓練をしていて、失敗した可能性が高い」といい、続ける。

「北朝鮮がミサイルを韓国国内に撃ち込めば、米韓両軍の猛反撃を受ける。このため、テロを狙う可能性はある。すでに北朝鮮は『第1攻撃対象は、大統領府と政府機関だ』と宣言している。1996年にも潜水艦による『江陵(カンヌン)浸透事件』を起こした。テロの恐怖を高めて、米韓を揺さぶる心理作戦も考えられる」

江陵浸透事件とは、96年9月、韓国・江原道沖で、北朝鮮の潜水艦「サンオ級」(300トン)が座礁し、乗組員と工作員計26人が韓国内に逃亡・潜伏した事件だ。韓国軍と警察の掃討作戦は同年11月まで続いた(逮捕1人、射殺13人、自決11人、行方不明1人)。韓国側も、民間人4人を含む17人が死亡する被害が出ている。

北朝鮮は正規軍の激突は避けて、テロなどの「非対称戦」で生き残りを図るのだろうか。

元公安調査庁調査第2部長の菅沼光弘氏は「朝鮮総連も『戦争になりかねない』と緊張している。集会や会合でも『歌や踊りは禁止』だ」といい、続ける。

「北朝鮮は『東京を火の海にする』と公言しており、日本も危機にある。北朝鮮や中国の核やミサイルに対し、どう対処すべきかを真剣に考えなければならない。野党は安保法制廃止法案を提出したが、ピンボケというしかない。国民の生命と財産を守る方法を現実的に議論すべきだ」
夕刊フジより

北朝鮮の潜水艦の行方が不明だという、沈没したのか、それとも韓国や日本に対してテロ攻撃をする為に深海を静かに潜行しているのか、日本や米国の潜水艦探知能力は高いものがあるので、潜行しているといつかは探知されるはずである。通常のディーゼルエンジンの潜水艦ならかならず海上に浮上するので、発見されるはずである。

北朝鮮の潜水艦は何らかの原因で沈没した可能性が高いのではないかと思われる。

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