2016年3月2日水曜日

北朝鮮への制裁破り横行

国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の下で、制裁履行状況を調べている専門家パネルの年次報告書が2月29日までに安保理に報告されました。

北朝鮮が国際金融システム、船舶、航空機を使用した禁輸品貿易をはじめ、人・物・金で制裁を破り続けている実態が明らかになりました。

北朝鮮が最初に核実験を実施し、制裁が科されてから9年以上が経過しますが、報告書は同国が核・弾道ミサイル計画を放棄する兆候は見られないと述べ、現在の国連の制裁体制の有効性について重大な疑問があると指摘しています。

制裁違反の新たな傾向として、北朝鮮が外国製の高性能な市販品を調達し、禁止された武器開発の能力強化に使うケースを挙げていました。日本企業製の民間用のレーダー・システムが北朝鮮の海軍艦船に使われた例が報告されました。

報告書はレーダーやソナーなど海軍艦船に使用可能な海事電子機器、軍用に転換される恐れのある商業用トラックなどについて、北朝鮮への輸出に際して警戒を強めるように加盟国に勧告しています。

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