2016年3月3日木曜日

ABCマートへ略式起訴50万円の罰金

全国に展開する靴の販売店「ABCマート」の運営会社が、従業員に違法な長時間労働をさせていたとして労働基準法違反の罪で略式起訴され、裁判所から罰金50万円の略式命令を受けました。
 
略式命令を受けたのは、東京・渋谷区に本社がある靴の販売チェーンの運営会社「エービーシー・マート」です。
 
エービーシー・マートは、おととし4月からの1か月間で池袋の店の2人の従業員にいずれも100時間前後の違法な残業をさせていたほか、原宿の店でも2人の従業員に労使協定の取り決めを超える違法な残業をさせていたとして、労働基準法違反の罪で略式起訴されました。
 
そして、東京簡易裁判所から罰金50万円の略式命令を受け、2日までに納付したということです。
エービーシー・マートは、別の複数の店舗でも過去に労働局から是正勧告などを受けていましたが、東京労働局が池袋と原宿の2つの店を立ち入り調査したところ改善が進んでいなかったため、去年7月に書類送検していました。

一方、運営会社と共に書類送検された労務担当の役員や池袋と原宿の店の責任者の3人について、東京地方検察庁は起訴猶予にしました。

エービーシー・マートは「労働局から指導を受け、すでに労使協定の上限を超える長時間残業は解消されています。より一層働きやすい労働環境の整備に向け、今後とも全力で取り組みます」とコメントしています。
 
違法な企業は労基法違反でどんどん起訴して欲しいと思う。違法なサービス残業がなくなれば以前よりは働き安い企業になる。まだ、氷山の一角であると思うので、違法なサービス残業をさせられているところで働いている従業員は、どしどし労基署に告発してほしいものである。 

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