韓国が申請していた「百済の歴史地区」は世界文化遺産に登録されることが4日に決定しており、これには日本も支持の上全会一致で決定に至っています。
ところが日本の産業遺産登録については韓国の強い反対で最終調整が難航しています。
韓国は日本の産業遺産登録対象の中に戦時中、朝鮮半島から強制徴用された施設が含まれていることを根拠に反対の姿勢を示していましたが、日韓外相会談で日本側が韓国の主張に一定の配慮を示す意向を明らかにしたことから、韓国も登録に向けて協力していくことで一致していたはずでした。
しかし7月4日午前の時点で韓国の朝鮮日報は進捗についてこう解説していました。
ところが日韓外相会談の際に報じられていた6月22日の朝日新聞にはこう書かれており、「韓国も反対しない方向で調整することになった」とされています。3日に外交当局が明らかにしたところによると、日本の施設の登録決定文注釈に「当該施設で朝鮮人の強制労働が行われた」ことを明記する方向で韓日が事実上、合意していたが、日本側が最後まで「強制労働」という表現に抵抗感を示し、最終合意には至っていないとのことだ。
日本国内では韓国が立場を翻したと捉えられており、外務省も幹部がこう語っています。日本は、戦時中に朝鮮半島から労働者が動員された徴用工の問題は、遺産が対象とする時期より後だとして、当初はこうした説明も必要ないとの立場だった。ただ、世界遺産の登録には韓国の理解が欠かせないと判断し、韓国の主張に配慮。一部の施設で徴用工が働いていた事実を日本が自発的に説明し、韓国も反対しない方向で調整することになった。
jiji.comでは政府関係者が「日韓関係への影響は計り知れない」と今回、韓国が態度を翻した形となったことを「裏切り」とまで表現しており注目されます。幹部の1人は「なぜ韓国側がこういう対応をするのか理解しかねる」と語った。
今回の件に対しネットでは一様に韓国への強い不快感が見られていることは言うまでもありませんが、同時に外務省の対応にも批判の声が上がっています。韓国を信じるからこうなる、もっと狡猾にならないと、役立たずめ、といった意見が多数書き込まれています。世界遺産委での調整が決裂すれば、首脳会談開催に向けた動きに水を差すのは避けられない。政府関係者は「韓国の裏切りだと日本人には映るだろう。日韓関係への影響は計り知れない」と懸念している。
但し、一方では韓国による「裏切り」を評価する向きも少なくありません。既に広がっている嫌韓に一層拍車をかける結果になることは間違いない今回の韓国による行為が日韓関係を更に疎遠にすると考えるためです。
「企業は資本を引き上げろ」「早く国交を断交しろ」といった過激な声も当たり前のように聞かれており、日本の韓国への感情悪化が今回の件で致命的といえるレベルになった、と感じる方が多いようです。
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