2015年7月12日日曜日

P-1哨戒機の性能に警戒心

中国海軍が2014年に配備したとみられる対潜哨戒機「高新6号(GX-6)」について、中国メディアの参考消息は9日、米報道を引用しながら、米ロッキード社(現ロッキード・マーティン社)が1975年に開発して日本の海上自衛隊も運用してきた「P-3C」と比べても、「明らかに差をつけられている」と紹介する記事を掲載した。

中国は「高新プロジェクト」として電子戦や情報収集機の開発に取り組んできた。「高新6号」は初の、対潜能力を専門に検討した機とされる。「高新6号」についてはこれまで、「日本の潜水艦の天敵」、「対潜装備は日米の最新機と同じレベル」などと“華々しく”紹介されてきた。

参考消息はまず、米国で「日本の潜水艦は警戒が必要」との見方が出ていると紹介した。

中国人軍事専門家の李傑氏によると、「高新6号」は海軍北海艦隊に配備された。北海艦隊の担当海域は東シナ海と渤海湾だ。同海域では性能の高い日本と韓国の潜水艦が活動していることから、優先して配備されたという。

ただし李傑氏は、「高新6号」は「P-3Cと比べて、依然として大きな差をつけられている。特に航続距離、偵察範囲などだ」と述べた。

P-3Cはターボプロップエンジン4発を搭載し、航続距離は6750キロメートルとされる。「高新6号」の航続距離は6000キロメートル程度とされる。

なお、日本はP-3Cの後継機として「P-1」を開発し、配備を始めた。P-1は航続距離が8000キロメートルとさらに大きくなると同時に、ターボファンエンジンの採用(4発)により最大速度が時速996キロメートル、巡航速度が時速833キロメートルとなり、必要な海域により迅速に派遣することが可能になった。

中国ではP-1を高く評価すると同時に警戒する報道が続いている。なお、米国もP-3Cの後継機である「P-8」を開発し、配備を始めた。

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