ギリシャの衆愚政治が止まらない。5日の国民投票で有権者は国際債権団の財政緊縮策を大差で拒否した。事前の予想に反し、「反対」の声は61%を超えた。今ギリシャ・欧州で何が起きているのか。ギリシャ問題はEU加盟国のユーロ圏離脱にとどまらない政治経済の複合現象だ。欧州の現状を正しく理解するには若干の因数分解が必要だろう。
経済合理性から見れば答えは簡単。ギリシャ人はユーロを諦め、ドラクマ(かつての使用通貨)に戻るしかない。そもそもギリシャにはユーロ圏に入る資格も能力もなかった。そんな国がユーロを採用すればどうなるか。現下の惨状は5年以上も前から一部で懸念されていた。ユーロ圏EU諸国はそんなギリシャに厳しい緊縮財政を強いた。結果的にギリシャのプライマリーバランスは黒字化したが、国家経済全体は見事に収縮した。これでは経済成長など望めず、借金返済どころではない。要するに、EUがギリシャに求めた緊縮政策は成功しなかったのである。
「欧州のこじきにはなりたくない」「自分たちは怠け者ではない」。国民投票直後、心あるギリシャ人たちは口々に将来への漠然とした不安、懸念を吐露した。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2015年7月14日火曜日
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