2015年7月12日日曜日

上海協力機構が首脳会議

中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンで作る上海協力機構(SCO)は10日、ロシアの中部バシコルトスタン共和国ウファで首脳会議を開催しました。

会議で採択された首脳宣言は、ウクライナ東部の停戦合意の全面履行や、イランの核協議の最終合意に向けた努力などを訴えました。

首脳会議は、準加盟国のインド、パキスタンを正式加盟国とする為の手続きの開始を決めました。2001年に成立したSCOは、両国の加盟で中央アジアから南アジアまで広がる巨大な地域機構に発展することになります。

首脳宣言は、新メンバーを迎えることは組織の発展に重大な意義があり、組織の潜在力を高めると表明しました。

首脳会議は、準加盟国として新たにベラルーシ加えることを決定、準加盟国にはモンゴル、アフガニスタン、イランがすでに参加しています。またイランの正式加盟を検討するとしています。

拡大を続けるSCOは、中国が提唱する一帯一路(新シルクロード経済圏)構想やAIIBの範囲と重なっています。首脳宣言は一帯一路への支持を表明。中国の習近平国家主席は演説で、シルクロード経済圏とSCOの発展は相互補完の関係だと強調しました。

中国とロシアが着々と加盟国を広げつつあり、中国とロシアの影響力は世界に広がりつつあります。さらに、ブリクス新開発銀行を中国、ブラジル、ロシア、インド、南アで構成された世界銀行を始動させます。資本金は500億ドルで将来的には1000億ドルに増資する予定で、中国、ロシア主導で巨大国際銀行が出来上がる事態になっています。

アメリカや日本は蚊帳の外に追いやられており、欧州連合(EU)を含めた、中国、ロシアに対抗出来る世界協力機構が必要かも知れません。アメリカの財政難では無理かも知れません。その内、世界の主要国は、中国、ロシアの軍門に入るかも知れません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁

金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...