2015年7月15日水曜日

西之表島火山活動

海上保安庁は15日=活発な火山活動が続く小笠原諸島・西之島(東京)の周辺で、噴火後初めて試みた海底調査の結果を公表した。溶岩による海底地形の変化は局所的だった一方、火山ガスが溶け込んだためとみられる海水の変化も確認した。

海保によると、調査は6月22日~7月9日の18日間に実施。陸地部分が広がっている方向と同じ南東の海底で、局所的に溶岩が堆積していた。
周囲の海水は通常より酸性の度合いが強かった。火山ガスに含まれる二酸化炭素が溶け込んだためとみられる。

期間中、頂上近くにある従来の火口でなく、斜面から噴火したのを確認するなど、刻々と変化する火山活動を観測。2、3カ月かけてデータを解析、火山噴火予知連絡会などに提供する。

測量船「昭洋」(3千トン)が母船となり、無人調査艇「マンボウII」(5トン)が島から4キロの噴火警戒範囲内を調査。音波で地形を調べ、人工的に起こした地震波で地下構造を探るなどした。

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