韓国・聯合ニュースは16日=中国の景気減速によって、韓国経済の暗雲が一段と濃くなっていると報じた。
中国の輸入は今年、急速に減少しているが、これが韓国への“直撃弾”となっている。今年1~5月の中国の輸入額は6353億ドルと、前年同期比で21%減少した。その結果、韓国の輸出額は今年に入って6か月連続で減少が続いている。ドイツ銀行は最近の報告書で「韓国の輸出回復が、ますます不確実になっている」と、中国の景気減速が韓国輸出の最大の懸念になっていると指摘した。
また、対中輸出の減少は中国の景気という目先の要因ばかりではなく、成長戦略の転換も影響しているとみられる。中国は1990年代までは安価で豊富な労働力を武器に加工貿易政策を積極的に進めていた。韓国企業もこれに乗って数多く進出した。しかし、2000年代に入って賃金の上昇や過度な貿易黒字が問題となると、中国は成長戦略を転換し、加工貿易を減らし、部材を含めて自ら生産・輸出する方向に転換したのだ。ところが、韓国企業は依然として加工貿易の比重が大きく、中国の構造転換が進めば進むほど、韓国にとっては脅威になる構造となってしまっている。
「チャイナドリーム」を夢見て、中国に進出した韓国企業も、経営環境の悪化に苦しんでいる。沿岸部の大都市には、すでに多くの多国籍企業が進出している上に、韓国製品も氾濫している。こうした中で新たに需要を開拓するのは容易でない。そのうえ、賃金の高騰や株価の暴落による消費者心理の委縮など、経営を巡る環境は厳しさを増している。一部企業は、購買力は落ちても“韓流”を武器に戦える2級・3級都市に進出し、活路を見出そうとしているという。
韓国経済にとってのもう一つの深刻な問題が、“逆ナットクラッカー”現象だ。韓国はこれまで、技術面では日本に劣り、価格競争力では中国に劣るという「ナットクラッカー」状態に苦しんできた。ところが、最近は円安によって日本製品に価格競争力で劣るケースも出始めた。一方で、中国は技術力が高まり、品質面で韓国を圧迫する分野も出てきている。このため、スマートフォンやフラットディスプレーパネル、鋼板などの分野で、韓国製品の競争力が低下してきているという。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2015年7月17日金曜日
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