フィリピンと米国とが、相次いで南シナ海の軍事関与を強化する姿勢を表明しました。南シナ海はフィリピンと中国との間で領有権、管轄権を争う島嶼岩礁が複数あり、旧米軍海軍へのフィリピン軍と米軍の駐留計画など過度な軍事強化が、中国との軍事衝突の危険が高まる可能性があります。
フィリピン国防省は16日、1992年まで大規模な米軍海軍基地があった、スービック湾にフィリピン軍戦闘機やフリゲート艦を駐屯させる方針を明らかにしました。米軍が撤退した後、スービック基地跡は、経済特区になっています。
フィリピン北部ルソン島にあるスービック湾は、首都マニラの北西80㌔に位置。南シナ海に面しており、水深が深く軍事利用に適していると言います。
ガルベス国防省報道官は同日記者会見で、フィリピン軍の駐留は南シナ海情勢を考慮したもので、2013年から検討してきたと述べました。かつての米軍基地施設を改修すれば、軍事機能はいっそう高まるとししています。
これに続いて、米太平洋艦隊のスウィフト司令官は、マニラで記者団に対して、この地域で生じている不確実性が、われわれが関与する根拠だと強調。米国と軍事同盟を結んでいるフィリピンや日本との合同演習を今後拡大していくとして、我々はいかなる事態にも即応出来る準備は出来ていると述べました。
米下院軍事委員会は16日、アジアにおける米国の同盟政策に関する公聴会を開催。フィリピンへの軍事援助を増やすべきだとの意見に対して、シャーマン議員が南シナ海での紛争に米国が関与をしすぎれば、中国との軍事衝突に陥る恐れがあると懸念を表明しました。
米国とフィリピンは昨年、フィリピン軍基地を共同使用するための、新軍事協定に調印しました。米軍がフィリピン軍基地内に展開したり、施設を建造したりする事が可能な内容です。
米国の民主党は、軍事行動に慎重な党である。同盟国を守るより自国を守る事に積極的で、このような事では、南シナ海は中国の覇権海域となるのは、目に見えている。不必要な軍事衝突は避けなければならないが、米軍がフィリピンにいると言う事で抑止力になり得るのは確かである。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2015年7月20日月曜日
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