2016年4月1日金曜日

待機児解消の為、国の基準の引き上げ

参院厚生労働委員会で3月25日、雇用保険法改定に関する参考人質疑が行われました。政府が「残業代ゼロ」制度創設など長時間労働に拍車をかける労働基準法改悪を狙う中、「仕事と子育ての両立のためには長時間労働の是正と保育所増設が必要」(武石恵美子法政大学教授)などの指摘が相次ぎました。

日本共産党の小池晃議員は、育児休業が取得できる職場環境づくりのために、残業時間の上限規制や、勤務間の休憩であるインターバルの規制など、長時間労働解消が待ったなしの課題だと強調し、意見を求めました。

井上久美枝・連合総合男女平等局長は、30代男性の超過勤務が月平均60時間を超えている実態をあげ、「男性も女性も仕事をしながら子育てするうえで、長時間労働の是正は待ったなしだ。私も同感だ」と述べました。

小池氏は、各地で保育園待機児が大きな問題になるなかで、保育士資格が緩和される小規模保育所など政府が“規制緩和”を進めていることを批判。「認可保育園の増設や、保育園統廃合中止などを強めることが必要ではないか」と質問しました。

ジャーナリストの猪熊弘子さんは、「待機児解消のためにはスピードも必要だ。だからと言って命に関わる規制緩和はすべきではない」と表明。さらに、「(保育士の賃金引き上げが)保育の質の向上と保育士の労働環境改善のために必要だ。国の基準を引き上げるべきだ」と述べました。

しんぶん赤旗より

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