2016年4月1日金曜日

米・中首脳会談

オバマ米大統領は3月31日、ワシントンで始まった核安全保障サミット出席のため訪米中の中国の習近平国家主席と会談し、北朝鮮の核実験やミサイル発射など挑発行為への協力を確認した。

オバマ氏は国連安全保障理事会による対北朝鮮制裁決議の完全な履行を中国側に要求。両首脳は南シナ海問題も協議したが、習氏は米軍の「航行の自由」作戦に反発した。

オバマ氏は会談冒頭で「米中は朝鮮半島の非核化と安保理決議の完全な履行に全力で取り組んでいる」と述べた。サイバー問題や中国における人権状況も議題にすると強調した。

これに対し、習氏は北朝鮮核開発やシリア問題などでの米中協力を挙げて「新型大国関係の構築に関する非常に大きな潜在力が示されている」と指摘。その一方で「相互の核心的利益の尊重」を要求した。

習氏は会談で、南シナ海で米軍が実施してきた「航行の自由」作戦を「航行と飛行の自由を口実に中国の主権を侵害するのは許さない」と牽制。米軍による地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備に「中国の安全に関する利益を損ねる」と反対した。台湾に関し、「一つの中国」の原則を守ることも求めた。

会談に合わせ、両首脳は共同声明を発表し、昨年12月に採択された地球温暖化防止のための国際的枠組み「パリ協定」に4月22日に署名し、年内の早い時期に双方の国内手続きを終えると表明した。早期の発効を目指して、他の関係国に対しても働きかけていくことも確認した。

米中両政府はまた、核安全保障協力に関する共同声明を発表し、テロリストやその他の犯罪者による核物質の密輸を防ぐために捜査協力などの取り組みを強めていくことで一致した。産経新聞より

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