2016年4月10日日曜日

将来は資源大国の日本

近年、日本近海の海底で資源の発見が相次いでいる。2月にも南鳥島沖の海底で膨大な量のレアメタルを含む岩石の存在が確認されたが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本が大量のレアメタルを発見したことが中国にどのような影響を及ぼすかという点について論じている。

 海洋研究開発機構と高知大学は2月、南鳥島沖の海底でレアメタルやレアアースを大量に含む岩石層を発見したことを発表したように、日本近海の海底にはレアメタルやレアアースのほか、メタンハイドレートといった貴重な資源が大量に存在することが分かっている。

 これまで資源に乏しい国と考えられていた日本の近海に、実は膨大な量の資源が埋蔵しているという事実は、中国との関係にどのような影響を与えるだろうか。記事はロシアメディアの報道を引用し、日本が海底で発見したレアメタルの量は陸地で発見されたレアメタルの量の約1000倍に相当すると主張、この発見はレアメタル輸入を中国に依存する現状から完全に脱却するよう日本を助けるものになると論じた。

 さらに日本近海で大量のレアメタルが発見されたことは、中国が産出するレアメタル価格の暴落を招く可能性があると指摘。中国はレアメタル市場における立場を失いかねないと分析している。

 国立研究開発法人「物質・材料研究開発」によれば、レアメタルとは「存在する量そのものが少なく、採掘や精錬に関するコストが高い」という特徴があり、リチウムやチタン、コバルトなどが該当する。レアアースと呼ばれる元素はレアメタルの一部であり、レアメタルは「用途が多岐に渡る、現代社会では非常に重要な元素」だ。

 海底から資源を採掘することは技術的な難度は高く、商業開発に向けての課題は多いとされているが、現在はレアメタル輸入大国である日本が将来、輸出大国になるのも夢ではないかもしれない。 サーチナより

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