スー・チー氏国家顧問

ミャンマーのティン・チュー大統領は6日、アウン・サン・スー・チー外相を新設の「国家顧問」にする方案に署名しました。正式就任は同法の公布後となります。軍は「憲法違反」だと反発しています。

国民民主連盟（ＮＬＤ）が3月31日に方案を提出し、上下両院で可決されました。25%の議席枠を持つ軍人議員は､軍の権限に影響を与える「憲法違反」だとして投票をボイコット。前与党の連邦団結発展党（ＵＳＤＰ）は修正案を出しましたが否決されました。過半数を制するＮＬＤが押し切る形となりました。

国家顧問は大統領と各省庁に対して､国政全般にわたる「助言」を与える事が出来ます。現憲法で大統領就任を阻まれているスー・チー氏は「大統領の上に立つ」と公言しています。

現地の政治評論家は「国家顧問」が首相に相当すると言います。法案成立によってスー・チー氏が公式の役職で政権を主導する道が開かれました。