2016年4月22日金曜日

グレートバリアリーフ珊瑚死滅の危機

オーストラリアで毎年大勢の観光客が訪れる世界遺産の珊瑚礁、グレートバリアリーフの93%が、白化を起こし、珊瑚の半分が死滅しかねないことが分かりました。同国の科学者が20日、明らかにしました。

珊瑚が海水温の上昇を受けて、体内の藻類を排出し、石灰化して白く見えるようになるのが白化です。この進行がわずかな珊瑚は、海水温が下がれば復活しますが、高水温のままでは死滅する可能性があります。

この20年間で最も深刻なエルニーニョ現象によって白化が進んできたもので、科学者は気候変動が根本的な原因だと考えています。

これ程の規模で白化が起きているのは初めてだ。グレートバリアリーフ北部では、10個のハリケーンが一度に襲ってきたみたいだと言うのは、オーストラリアの珊瑚白化対策チームのテリー・ヒューズ教授。リーフを空から調査しました。

現時点での予測では、50%に近い珊瑚が既に死滅したか、しつつあるとロイター通信に語りました。

グレートバリアリーフは同国の北東海岸にあり、長さ2300㌔に及ぶ世界最大の生態系です。

同国のハント環境相は記者団に対し、最悪の状況は乗り切ったという人もいるが、私達はそれを否定した。彼らはま間違っていた。白化の進行は重大な事態だということを知らなければならないと述べました。

オーストラリアは国民一人当たり二酸化炭素排出量が大きい国の一つ、石炭火力発電に依存しているのがその理由です。排出削減を約束しているものの、同国は化石燃料を使った事業の推進を継続しています。

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