2016年4月15日金曜日

韓国与党セヌリ党敗北

韓国総選挙(300議席)が13日投開票され、朴槿恵(パク・クネ)大統領を支える与党セヌリ党は122議席にとどまり、左派系の最大野党「共に民主党」の123議席を下回る、惨敗を喫した。2年弱の任期が残る朴氏が「死に体」となるのは必至といえる。改善の兆しもあった日韓関係は停滞し、韓国経済は外資脱出などで低迷が加速、安全保障上の危機も懸念されるという。

「予想を上回る惨敗というしかない。与党は当初、野党分裂もあって大優勢とみられ『200議席はいく』と言われた。告示直前の公認問題で混乱したが『それでも150議席は固い』とみられていた。フタを開けたら過半数割れ、第1党からの転落だった」

韓国情勢に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は、こう語った。

注目の開票作業は14日未明にほぼ終了した。聯合ニュースによると、セヌリ党は首都圏での惨敗に加え、保守地盤の南東部慶尚道(キョンサンド)地域でも取りこぼして122議席どまり。最大野党「共に民主党」は123議席と伸び、同党から離党した安哲秀(アン・チョルス)氏率いる第3勢力「国民の党」も38議席と躍進した。

朴氏への不満もあらわになった。

「政治一番地」と呼ばれるソウル市鍾路(チョンノ)区では、大統領選候補の呼び声もあったセヌリ党の呉世勲(オ・セフン)前ソウル市長が出馬していたが、共に民主党の候補が当選した。

また、朴氏の故郷である大邱(テグ)市の選挙区では、朴氏と対立してセヌリ党からの離党を余儀なくされた劉承●(=日へんに文)(ユ・スンミン)氏が無所属で立候補し、7割以上の得票率で大勝した。

韓国総選挙(300議席)が13日投開票され、朴槿恵(パク・クネ)大統領を支える与党セヌリ党は122議席にとどまり、左派系の最大野党「共に民主党」の123議席を下回る、惨敗を喫した。2年弱の任期が残る朴氏が「死に体」となるのは必至といえる。改善の兆しもあった日韓関係は停滞し、韓国経済は外資脱出などで低迷が加速、安全保障上の危機も懸念されるという。

「予想を上回る惨敗というしかない。与党は当初、野党分裂もあって大優勢とみられ『200議席はいく』と言われた。告示直前の公認問題で混乱したが『それでも150議席は固い』とみられていた。フタを開けたら過半数割れ、第1党からの転落だった」

韓国情勢に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は、こう語った。

注目の開票作業は14日未明にほぼ終了した。聯合ニュースによると、セヌリ党は首都圏での惨敗に加え、保守地盤の南東部慶尚道(キョンサンド)地域でも取りこぼして122議席どまり。最大野党「共に民主党」は123議席と伸び、同党から離党した安哲秀(アン・チョルス)氏率いる第3勢力「国民の党」も38議席と躍進した。

朴氏への不満もあらわになった。

「政治一番地」と呼ばれるソウル市鍾路(チョンノ)区では、大統領選候補の呼び声もあったセヌリ党の呉世勲(オ・セフン)前ソウル市長が出馬していたが、共に民主党の候補が当選した。

また、朴氏の故郷である大邱(テグ)市の選挙区では、朴氏と対立してセヌリ党からの離党を余儀なくされた劉承●(=日へんに文)(ユ・スンミン)氏が無所属で立候補し、7割以上の得票率で大勝した。

これまでも、中国経済依存や、北朝鮮の核・ミサイル問題といったリスクを抱える韓国から資金を引き揚げる動きが出ていたが、室谷氏は「与党惨敗で『韓国はやはり危険だ』と見て、逃げ出すのではないか。(アジア通貨危機で事実上破綻した)1997年以来の重大危機に陥る可能性もある」と分析する。
日韓関係はどうか。

日韓両政府は昨年12月下旬、慰安婦問題をめぐって、(1)日本が10億円程度を拠出し、韓国が元慰安婦を支援する財団を設立する(2)韓国側はソウルの日本大使館前の慰安婦像撤去に努力することなどで合意した。

これに対し、野党の「共に民主党」と「国民の党」はともに、「日韓合意の無効」「再協議」を求めている。

室谷氏は「朴氏は当面、日韓合意を崩さないだろう。ただ、動かず、黙り込む場面が増えるのではないか。慰安婦像撤去は進まず、日本の10億円拠出もできなくなる。朴氏は経済危機を乗り越えるため、日本との通貨交換(スワップ)協定再開に意欲を見せるだろう」という。

こういう状況をほくそ笑んでいるとみられるのが、中国と北朝鮮だ。「日米韓の連携」を揺さぶる工作を仕掛ける可能性もあるという。

室谷氏は「共に民主党は反米色が強く、米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム『高高度防衛ミサイル(THAAD)』の韓国配備に反対している。今後、韓国国内に潜伏した工作員が動き出すのではないか。今回の与党惨敗は、東アジアの平和と安全を守る日米韓の安全保障にはマイナスだ」と語っている。 夕刊フジより

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