2017年2月20日月曜日

金正男氏の遺体「家族が優先」も北朝鮮へ引き渡しか 死因なお特定できず

19日の会見では、正男氏の遺体の引き渡しについても質問が集中した。現地の北朝鮮大使館は16日に、マレーシア外務省経由で引き渡しを要請している。
 
イブラヒム副長官は「(引き渡し先は)家族が優先」としながらも、引き取り要請は「死亡後2週間以内」と発言。この間に家族から正式な要請がなければ、北朝鮮大使館に引き渡す可能性を示唆した。また、「今日の時点でだれも名乗り出ていない」と語り、マカオに住む正男氏の家族から要請は受けていないとの認識を示した。

また、イブラヒム氏は「近親者が名乗り出て、DNAなど科学的な方法も使って、遺体の身元を確認する必要がある」とした。

韓国政府は、北京に正男氏の前妻と息子が、マカオに現在の妻とキム・ハンソルさんを含む1男1女が住んでいると説明している。北朝鮮の襲撃を恐れて警備が強化されているとの情報もある。

死因を特定するための司法解剖は、15日に実施されたものの、まだ結果が出ていない。北朝鮮大使館は「我々の許可なく実施した」と反発している。イブラヒム氏は「数日以内に結果は出るだろう」と述べた上で、「彼ら(北朝鮮側)が何を言おうと構わない。我々は法律や制度に従って、やるべきことをやるだけだ」と述べた。 朝日新聞デジタル

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