2017年2月25日土曜日

電波部で北朝鮮、中国、ロシアの通信傍受…無人偵察機も配備する「防衛省情報本部」

世界に衝撃を与えた「金王朝の異端児」こと、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の暗殺事件。映画や小説の中だけでなく、工作員が隠密裏に活動していることを、われわれは改めて知った。

事件直後から、これが北朝鮮の仕業であると確信し、「毒劇物によるテロ」「暗殺計画は5年前からあった」などと発信しているのが、韓国の情報機関「国家情報院」である。各国の情報機関は、自国に有益な情報をもたらすため、国内外で情報収集を行っている。

日本の防衛省も、対外的な情報を取る専門部隊を有している。防衛庁時代から、防衛局や陸海空幕僚監部内にそれぞれ独自に情報収集を行うセクションを有し、活動を行ってきた。

東西冷戦が終結し、対テロ・地域紛争の時代に突入すると、より情報収集が重要になってきた。「国際テロリストの暗躍」「サイバー攻撃」「大量破壊兵器の拡散防止」など、安全保障環境はよりグローバル化し、複雑で不確実なものへと変貌を遂げた。

そこで、これまでの縦割り体制の情報収集に横軸を通し、一元管理すべく、1997年1月20日、統合幕僚会議内に情報本部が設置された。2006年3月に統合幕僚監部が新設されたのに伴い、情報本部は防衛庁長官直轄部隊となり、現在は防衛相直轄部隊となった。

情報本部長を務めるのは陸海空自衛隊の将官である。副本部長は防衛事務官が務める。副本部長の下には事務官1人、自衛官3人からなる情報官、事務官が務める情報評価官、情報保全官がそれぞれいる。ユニークなのは、部長クラスに警察庁から出向してきた警視長クラスの階級の幹部を置いている点だ。

情報本部は、総務部、計画部、分析部、統合情報部、画像地理部、電波部で構成される。

中でも電波部は、電波・通信情報の収集(傍受)および解析を行っている。これは、Signals intelligence、略して「SIGINT」(シギント)と呼ばれる方法だ。ここで警察官僚が部長を務めている。

情報収集の手段として、東千歳通信所、小舟渡通信所、大井通信所、美保通信所、太刀洗通信所、喜界島通信所の6つの通信所を保有する。傍受しているのは北朝鮮や中国、ロシアなどの通信で、国内の傍受は、やっていないという話だ。

こうした固定アンテナでの情報収集に加え、新しく配備されるのが、無人偵察機「グローバルホーク」だ。航空自衛隊三沢基地(青森)に配置されるが、運用するのは陸海空の自衛官50人からなる共同部隊だ。収集した情報は、情報本部に送られ、解析される。  夕刊フジより

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