2017年2月28日火曜日

北、改良型「VX2」使用か 顔に塗った時に猛毒発生!?元オウム中川死刑囚「取り扱い容易」

金正男氏の殺害に使われた神経剤が、改良型の「VX2」だった疑いが浮上した。実行犯の2人の女が別々の化合物を正男氏の顔に塗った時点で猛毒のVXが発生したというのだ。北朝鮮が化学兵器を公共の場で使用したことを国際社会は怒りと衝撃で受け止めており、米トランプ政権は「テロ支援国家」再指定の検討に入った。

監視カメラの映像では、犯行当時、インドネシア国籍の女、シティ・アイシャ容疑者(25)がまず正男氏に接触し、その後、ベトナム国籍のドアン・ティ・フオン容疑者(28)が後ろから顔に何かを塗るような様子がみられた。

米紙ニューヨーク・タイムズは、犯行に使われたのは攻撃者の危険性を低くするために改良された「VX2」で、2人の女がそれぞれ別の無害な化合物を正男氏の顔に付けた時点で猛毒のVXが発生する仕組みだった疑いがあるとの専門家の見方を紹介している。

VX2が使用されていたとすると、正男氏が顔に毒を塗り付けられてから15~20分後に死亡したことや、実行犯2人の命に別条がなかったものの、後から正男氏に接触したフオン容疑者が逃走中のタクシーで嘔吐(おうと)する症状が出たことも説明がつくという。

元オウム真理教幹部で、VXを使った教団の事件に関わった中川智正死刑囚(54)が、マレーシア当局の発表前の時点で「症状からVXと考えて矛盾はない」と記した手紙を旧知の専門家に送っていた。「サリンと比較すると気化せず、取り扱いは容易。私が取り扱う際は長袖の普通の服に手袋をつけただけ」とも書いていたという。

正男氏殺害や新型弾道ミサイル発射を受けて、トランプ政権は、北朝鮮をテロ支援国家に再指定する検討を始めた。日本、韓国とともに北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の首席代表会合を27日に首都ワシントンで開くが、再指定についても議論する方向だという。 夕刊フジより

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