国連人道調整事務所(OCHA)は18日、声明を発表、モスル西部では既に食料と燃料が、飲料水が不足しており、極度に危険な状況だと述べています。西部の人口は75万人~80万人で、その半数が子どもと推定。
同事務所は19日付の報告で、西部では25万人~40万人が戦闘から逃げている。人々は狭い通りに密集して住んでおり、砲撃される危険が高く、インフラも重大な損害を被ると指摘。避難民用キャンプの拡充を急いでいる。
同事務所のリゼ・フランデ氏は、何万もの人々が避難し、または街に取り残される、市民の保護は最も優先されるべきであると強調。
昨年夏頃のモスルの人口は、推定150万人で、10月の軍事作戦開始後、約22万人が避難した。現在は、6万人が奪還地域に戻りました。国連はモスル東部でも引き続き食料・飲料水などの支援が必要とのこと。
ロイター通信などによると、イラク軍は23日、モスル西部の空港を制圧したと、イラク国営テレビが伝えています。
同軍は、米国主導の有志連合が空爆した後、進軍。ISは自動車を使った自爆などで反撃しています。
イラク軍にとって西部の市街戦は、東部より難しい戦闘です狭いとおりで戦車を使い事も出来ず、IS戦闘員は市民に紛れて抵抗すると想定。
ISは2014年6月にモスルを制圧し、イラクで支配地域を広げてきました。昨年、ファルージャなどで敗北。イラクで最大克つ最後の拠点、モスルを失えば、イラクでの領域支配にとって打撃です。過激組織は自爆攻撃などを続けているという。
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