24日マレーシア警察は、暗殺された金正男の遺体から猛毒の神経剤「VX」が検出されたと発表した。VXの製造には専門技術と大がかりな設備が必要となる。北朝鮮による国家ぐるみの犯行なのは間違いない。化学兵器がテロ集団に流れることを警戒しているアメリカは、本気で北朝鮮を危険視し始めているという。トランプ政権が金正恩政権に対し、実力行使に踏み切る可能性がますます高まっている。
オウム真理教事件でも使用されたVXは神経剤の中で最も毒性が高い猛毒だ。致死量はサリンの10分の1程度。微量でも体内に吸収した場合、数分から数十分で死に至るという。
金正男は空港で女2人に襲われた直後、「顔に液体を塗られた」と訴え、診療所で死亡した。
「VXは揮発性が低く常温では液体です。恐らく、犯行グループは空港内でスプレーを使いたくなかったためVXを選んだのでしょう。ただ、女2人が素手で犯行に及んだという報道は腑に落ちない。アトロピンなどの“解毒剤”を事前に注射していたのかもしれません」
これまでも北朝鮮が核兵器だけでなく、生物・化学兵器を保有しているという情報はあったが、今回、使用したことで、保有が証明された形だ。
驚くのは、北朝鮮が保有する生物・化学兵器の種類と量だ。韓国国防省は、14年版の防衛白書で北朝鮮が推定2500~5000トンの化学兵器を保有していると指摘している。さらに、韓南大学のキム・ジョンハ教授(軍事学)は16種類の化学兵器のほか、炭疽菌や腺ペストなど13種類の生物兵器も保有していると語っている。
■化学兵器5000トンの製造拠点がターゲット
アメリカは、大量破壊兵器である生物・化学兵器を大量保有している北朝鮮を絶対に放置しないとみられている。軍事ジャーナリストの世良光弘氏が言う。
「トランプ大統領は北朝鮮の“核開発”に神経をとがらせていますが、化学兵器の大量保有を知り、一層警戒を強めているはず。化学兵器は“貧者の核兵器”と呼ばれる。ミサイルの弾頭にVXを積んで撃ち込まれたら大変なことになる。金正恩がテロ組織に売却する恐れもある。トランプ大統領は金正恩に化学兵器禁止条約の締約を迫り、拒否したら、国連査察団の受け入れを要求し、そこで非協力的な姿勢をとれば、実力行使に踏み切る可能性があります」
北朝鮮は国内に少なくとも8カ所の化学兵器製造工場を構えているという。米国はまずVXの製造工場をピンポイント空爆する可能性がある。
「金正恩が徹底抗戦の構えを見せたら、米国は特殊部隊を送って殺害する“斬首作戦”を実施するかもしれない。いずれにせよ、北朝鮮は大量破壊兵器を保有していると疑いをかけられ滅ぼされたイラクのフセイン政権の二の舞いになってもおかしくありません」(世良光弘氏)
それでなくても、トランプは今月12日に北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて「非常に怒りを覚えている」と激怒している。金正恩は兄の暗殺には成功したが、完全に米国の虎の尾を踏んでしまった。 日刊ゲンダイより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年2月26日日曜日
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