2017年2月28日火曜日

両陛下がベトナムへ出発 タイでは前国王の弔問予定

天皇、皇后両陛下は28日午前、羽田発の政府専用機ベトナムに向かった。ベトナムは今や日本の友好国だが、第2次世界大戦中、旧日本軍が支配した歴史がある。終戦後は多くの日本兵が残留して現地女性と家族を持ったが、その後引き裂かれる悲劇もあった。東西冷戦下には国交のない時代もあった。両陛下にとって今回の訪問は、「埋もれた歴史」に心を寄せる旅にもなる。
 
天皇陛下は出発に先立ち、皇太子さま、秋篠宮さま、安倍晋三首相らを前に「私どもの訪問が両国の相互理解と友好関係の更なる増進に資することを願っております」と語った。

また、両陛下は3月5~6日、タイに立ち寄り、昨年10月に死去したプミポン前国王の弔問をする。陛下は前国王と「半世紀を超える親しい交流」を重ねてきたといい、最後のお別れに臨む、と語った。

両陛下はハノイに到着後、3月1日にクアン国家主席夫妻主催の晩餐(ばんさん)会に出席。2日に残留日本兵の家族と懇談し、4日にはベトナムの独立運動指導者ファン・ボイ・チャウ(1867~1940)の記念館を訪問する。5日にタイ・バンコクに移動し、6日に帰国する予定だ。首席随員は中曽根弘文参院議員。 朝日新聞より

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