2017年2月22日水曜日

2000万人餓死の危機

中東・アフリカのイエメン、ナイジェリア、南スーダン、ソマリアの4ヶ国で起きている飢饉のため、2000万人以上が今後6ヶ月のうちに餓死する恐れがあります。国連機関・世界食糧計画(WFP)のアリフ・フサイン主席エコノミストがこのほど、ロイター通信のインタビューで語りました。

イエメンやナイジェリア北東部、南スーダンでは、戦争によって家計が破綻し、物価も急騰、さらにソマリアなどアフリカ東部の干ばつが農業経済を荒廃させています。

WFPは世界4カ所で同時に起きる飢饉についても文字通り初めてと、フサイン氏は指摘。

21世紀にこれ程の規模の飢饉に見舞われるなどとは理解出来ないと話しています。われわれが問題にしているのは、2000万人の人々が、今後6ヶ月以内にあるいは今すぐに飢饉がこれらの国で起きていることだ。

人道支援はこれまでになく高いレベルで実施されていますが、援助要求がそれ以上に拡大していて援助支援が間に合わない事態になっている。ナイジェリアでは100万人以上の人々に食料援助を実施が、数ヶ月前には事務所さえなかったと言います。

干ばつに見舞われているソマリアでは首都モガディシオの食料価格が1月以来既に25%以上に上昇し、35月の雨期の降水予報も楽観出来ない。

同国では2011年に飢饉に見舞われ、26万人が死亡。飢饉宣言されたのは7月になってからで、既に5月から死者が出ています。

イエメンや南スーダンでは経済が崩壊した結果、人々に食料を買うこと出来ない状態になっています。南スーダンでは食料価格が1年で24倍に上昇し、ウガンダやケニアの商人は現地通貨は価値はないとみなしています。
 
ナイジェリア北部ボルノ州では数百万の人々がイスラム過激派ボコ・ハラムから逃れるため、商業も市場もなくなり、人々は食料援助に頼るしかない状態だと言う。

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